山手237番館保存改修工事

この度、株式会社共立様からご下命いただきました「山手237番館保存改修工事」 を令和6年7月より工事安全祈願祭も無事に執り行われスタートさせていただきました。

本建物は令和5年9月に横浜市認定歴史的建造物に指定された「山手237番館」で関東⼤震災後の昭和 10(1935)年頃に外国⼈向け住宅として建てられました。昭和20(1945)年に⽶軍により接収され、昭和 24(1949)年までに接収が解除されました。その他の期間は主に借家として利⽤され、複数の家族が住んだ履歴があります。

所有者であったハンガリー⼈のアントニー・エルケット⽒とその夫⼈のミツ⽒により外国⼈向け住宅として建てられました。⽊造 2 階建ての洋館の主屋と、これに接続する使⽤⼈室の和館である付属屋で構成され、居住者が⽇本の地で⽣活することを想定したつくりとなっています。

そんな貴重な歴史的価値のある建造物であります。その歴史的建造物の保存の必要性、重要性を深く認識し工事完了まで発注様をはじめ、設計者の株式会社 ユー・エス・シー様をはじめ、工事協力会社各位、地元関係者の皆様方のご指導・ご鞭撻を賜り、細心の注意を払い、設計の趣旨、計画の意図を十分理解して進めて参ります。

工事完了後、建築関係の方々が歴史を知る重要な建物として使用され、地域のシンボルとなり魅力的・快適なまちづくりに資するための施設なりますことを心より祈念いたしまして工事スタートのご挨拶とさせていただきます。

 

引用:都市整備局都市デザイン室 横 浜 市 記 者 発 表 資 料